ARIA世界

しかし、3年ぐらい(地球暦。火星暦では1年12(9)ヶ月)しか時間が過ぎてないんだね、あの世界。アニメ1話からすると2年強。灯里は最終話で18歳になったことになります。
ARIAはループ世界で時空も度々歪むのはご存知のとおり。そういえば灯里の夢説とかありましたね。火星に来る途中事故で昏睡状態になった灯里が夢見る世界説。あれじゃないけど、何度も読むうちに色々と妄想が膨らんでいきます。というわけで、ループ説を軽く考察してみた。
この世界、灯里は永久ループに陥っている。何らかの理由で火星にやってきた彼女にとって、この世界はあまりにも素敵だった。そんな世界、彼女は3回目のループを終えた。
そこに、アリスの昇格という外部変化が起きる。それが自身の中で永久ループを抜け出せるきっかけ、鍵穴のようなものになる。
その後、生き人形のおじいさんの話で変化が必然である事(=今いるこの世界は異質である事)を自覚する。そして藍華の昇格、自身の昇格も生む。
そして、アリシアの告白をきっかけに変化への恐怖を自覚。それでも未来が見たいとループ脱出を決意する。
そこへ最後の誘惑。シャッターを開けなければ変わらない昔がある。だが、それを彼女は断ち切る。これで、灯里はループからの脱出を達成したのだった。
と、灯里視点から、このループを検証してみました。さて、となると最初の「アリス昇格」という外部変化を与えたのは誰でしょう。
灯里がループを司っていたとすると、「アリスがプリマになる」などという大きな変化を彼女は望みません。
よって、灯里がループさせている説は破綻。


……そもそも、アリスと出会うまでは時間が順調に流れていたのではないだろうか。
藍華も灯里も、ペアからシングルへと昇格できています。1年目は普通に過ごせているのに、アリスとの出会いでループに突入した。
つまり、アリスために二人が選ばれ、時間の流れを変えた世界で一緒に成長してもらうことが目的なのではないだろうか。
ここで、「アリス昇格」に繋がります。そう、アリスを昇格させたのはアテナさん!ループを司るのはアテナさんだったのだ。
成長したアリスを見て、アテナさんがループを脱出させることを決め、昇格という変化を与えた。
アリスは3人でいられないさみしさはあったが、アテナさんの気遣いもあり、この三人ならいつも一緒じゃなくても大丈夫だ、と気付く事ができた。
藍華側は、アリス昇格をきっかけに晃さんが藍華を昇格させることを決意し、藍華もそれを受け入れることができた。
ただ、灯里にはループが心地よすぎて、変化を受け入れられずにいた。アリシアもまた、変化への恐怖で昇格をためらっていた。
そこで、前もってアテナさんは「オレンジな日々」で「本当に楽しいことは比べることじゃない」というキーワードを残す。(それが、アリシアの「今楽しいことは今が一番楽しい(=過去楽しかったことは、今あっても楽しくない)」を生む事にもなる。)
そうした事などから、灯里もループの脱出を受け入れる事ができた。この二つがなければ、灯里は過去の楽しさに囚われ幻想の中で自分ひとりだけの永久ループを過ごすことになったかもしれない。
そう、アテナさんの計画通りである。
そんなわけで、全てはアテナさんがアリスを一人前にするための陰謀、という説。
いつもはループ制御に力を使ってるからドジっ娘なんだ、きっとそうだ。
ふう。結局書きたかったこと書けてないし^^;