化物語8話「するがモンキー」3

書き出すととまらねえ。


8話。回想から。
神原が母から貰った桐の箱に入ったミイラ、つまりレイニーデビルに最初に願い事をしたのは小学校4年の時。
当時両親が死んで転校したばかりの神原は、足が遅い事なんかをからかわれていた。
そこで、近く行われる運動会で見返したいと、「足が速くなりたい」と願った。
すると、徒競走で一緒に走る予定の4人が化け物に襲われる夢を見て、次の日実際にその4人は学校に来なかった。
気になった神原が調べていくうち、「猿の手」の話に行き当たった。*1
翌日、徒競走の相手は変更された。恐ろしくなった神原は、自分の力で足を速くする為努力した。
そうしているうち、足は速くなった。その評判を聞きつけたガハラさんと知り合い、話すようになって3日目には好きになっていた。
そのうちにミイラの事を忘れられるようになったが、使ってしまいたくなる時はあった。
部活で強豪と当たった時、友達とひどい喧嘩をした時、戦場ヶ原先輩に拒絶された時。
結局ミイラは使わなかった。これを母から託されたのはミイラに頼ることなく生きてほしいと言う願いからだとわかっていたから。
だが、阿良々木の事を知った時、気がつけば神原はミイラを使っていた。


OP。
百合の花が舞い散る中走る神原、って感じ。やっぱりOPはまよいが一番だな。


忍野は言う、僕は何をすればいいのかと。
方法は二つ。阿良々木さんが殺されること。もう一つ、腕を切り落とすこと。
「人間一人殺そうとしてんだぜ、それくらい当然の代償じゃないのかい?」
そばに居たいだけなんてそんな言葉を信じたのか、おかしいと思わないか?
なぜ小学生の頃悪魔は足を速くせずに同級生をぶちのめしたのか。
それは神原がそう望んだから。足が速くなりたいは表向きの願いで裏の願いは違った。
両親が死んだばかりで不安定な時期だったこともあり、からかう同級生が憎かった、ぶちのめしたかった。
今回も同じ。表向きは戦場ヶ原先輩と一緒に居たい。裏の願いは、大好きな先輩を寝取った男、阿良々木が憎い、殺してやりたい。


さあ対決。つまり悪魔と阿良々木さんが戦って悪魔に負けなければ、悪魔は願いを果たせなかったことになり契約は消えると言う話らしい。
阿良々木さんは吸血鬼の忍ちゃんに血を吸ってもらうことで吸血鬼の力を多少取り戻せます。
荷物を忍野に預け、いざ対決。
阿良々木さんは腕をどうにかすればいいと考えていた。しかし腕だけじゃなかった。
対決前には腕を切り落とすことを望んで、戦場ヶ原先輩の事をあきらめると言っていた神原本人も、本心では願いが叶わなくなる事を望んでいなかった。
苦戦する阿良々木さん、というか腸引きずり出されてぐるんぐるんぶん回されてもう死にそう。
とそこに救世主登場。我らがガハラさんである。
「私抜きで楽しそうね、不愉快だわ」
怪異の事では秘密は無しにしようなんて約束しておいて、神原の事を隠していた事にお怒りのガハラさん。
「万死に値するわ」
死にそうな彼氏の前でこの台詞、こええええええ


阿良々木君は自分が死ねば解決などと考えていたんだろうが冗談じゃないと、阿良々木君が殺されたら私は神原を殺すに決まっている。
そして阿良々木さんがこんな能力を持っていなくても命を投げ捨てるような事をしていただろうとはっきりわかってしまうのが気に入らない。
でも、大きなお世話も余計なおせっかいもありがた迷惑も、阿良々木君にされるならそんなに悪くはないのかもしれない。
ガハラさんはこう語った。
こうして、悪魔は願いを叶えられなくなった。
ここで阿良々木を殺したら、表の願いである戦場ヶ原と一緒にいることは不可能になるというわけである。


神原とガハラさんの仲直りタイム。

「神原、久しぶり。元気そうで何よりね」
「あたしは、戦場ヶ原先輩が好きで…」
「そう、私はそれほど好きじゃないわ。それでもそばに居てくれるのかしら。いっぱい待たせてごめんなさいね」
それが本当に大事なものだったなら、ガハラさんがあきらめるわけがないのです。


エピローグ。
ガハラさんの家に向かう阿良々木さんの元に神原登場。
戦場ヶ原先輩に言われて迎えに来たのだと。
日曜日なのに部活はいいのかと問う阿良々木さん、しかし神原は部活は引退したのだと答える。
腕は結局元には戻らなかったのだ。
まあしかし、代償としてはちょうどいいかもしれない。「戦場ヶ原先輩のそばにいる」この願いは結局叶えることができたのだから。


と、問題のするがモンキー終わり。
しかしまあこれは原作読んどくべき。端折られた掛け合いとか、バトル描写なんかは原作のほうが情報量が多くて読み解きやすいはず。
これ書くに当たって原作も再読したが、読み返して気づくカット部分も多かったしね。
ともあれ、神原の本領はこれからです。次回はなでこスネイク。妹の同級生。阿良々木さんLOVE。千石撫子の物語。
ただし序盤は神原と阿良々木さんのデートですけどね!
ほぼカットされてたよ!

*1:猿の手、願いが自分の意に沿わぬ形で叶ってしまうと言う話。